新型コロナウィルス感染症特別貸付

新型コロナウィルスの影響で未曾有の混乱が生じておりますが自身にもその影響がはっきりと生じてきているのを感じます、具体的には多くの会社における経営危機と収入の不安定化です。

自社のような新規創業事業者にはかなり困難な状況ではないかと思われるのですが、その中で行政から支援を受けられそうな助成/補助、取分け資金繰りにおいて今後試すことが出来るのではと画策しているところを覚書として記しておきます。

経済産業省が発行している事業者向けのパンフレットに詳細が記載されていますが、あくまで自社に当てはまるところだけ抜粋します。以下はpdfのリンク先です。

1.新型コロナウィルス感染症特別貸付

https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf

4月6日現在、創業から3ヶ月以上1年以内の会社が受けられる可能性のある融資は日本政策金融公庫の「新型コロナウィルス感染症特別貸付」のみとなっています。これがどういうものかというと、

・無担保

・貸付期間:運転資金の場合最長15年、5年以内の据え置き期間

・融資限度額6,000万円

・金利1.36%、融資後3年間は0.9%引き下げ

融資条件は、ウィルスの影響で一時的に業績が悪化していること、その証明として直近1ヶ月の売上高が、

1.直近1ヶ月を含む過去3ヶ月の平均売上高

2.令和元年12月の売上高

3.令和元年10月から12月の売上高平均額

上記3件いずれかと比較して5%以減少していることが原則。一時的に売上高が上がってしまって該当しない場合も応相談とのことでした。

上記融資の申請は日本政策金融公庫の最寄りの窓口もしくは郵送にて可能だそうです。リンクは以下。

新型コロナウイルス感染症特別貸付|日本政策金融公庫
日本政策金融公庫(略称:「日本公庫」)の...

自分は3月30日に電話で申請に関して問い合わせし、郵送にて申請書類を提出しました。6日現在まだ連絡は来ておらず、報道によれば先月末よりすでに数万件の問い合わせ/申請が起こっているようで、当庫でも融資可否の目途が立っていないように思われます。また、自社では創業融資も受けているため、今度の融資と併せて統一するのか、2本立てのままそれぞれの金利で返済していくのかなど依然不透明な部分も残っています。

利息に関して、売上高の減少額が20%を超える場合には特別利子補給制度が適用され、公庫からの借入の場合3,000万円を上限に借入後3年間の利子補給が行われるそうです。

4/10追記 融資決定の旨

今日付で融資決定の連絡と併せて借用書が郵送で送られてきました。創業融資については、今回の特別融資で充当させ、実質的に1本化するということで合意させていただきました。

30日に申込書を郵送してから11日、9営業日でした、担当部署の方々には本当に尽力いただき深謝です。

4/21再追記 融資状況

ツイッターなどリアルタイムの情報を斜め読みしていると、通常3営業日で融資実行のところが、手続きが煩雑化しているようで、およそ7営業日前後になりそうです、公庫の担当の方も先週末に似たような間隔で返答されていました。

ニュースでは公庫窓口はパンク状態で、今新規で申込をしようとすると、融資実行まで2か月ほどかかってしまうというほどだそうです。多少資金に余裕があった場合でも、ウィルスの影響がいつまで続くか判然としないため、もしもの備えとして申込だけでもしておくのは悪くないと思います。

ともかく辛抱強く待つしかない現状ですが、自社では取引金融機関への融資依頼も同時に進めていて、こちらはセーフティネット第4号を適用した神奈川県の融資制度を申し込んでいます。

ただ、金融機関と公庫両方への説明が不可欠です、なぜ両方からの融資が必要なのか、資金使途が明確になっているか、それぞれの返済目途など。それぞれの担当者同士がしっかり繋がって、自社の経営状況を精査いただくことも重要に思われました。

ただ公庫の融資スピードに比べると若干タイムラグがあり、保証協会を利用するのも初めてなので、申し込み後にまず面談がある場合が多いそうです。

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/10474/corona-chirashi.pdf

仮に面談を通過出来たとしておよそ2週間後に融資実行だそうなので、自社の場合は最も上手くいって5月中旬かと見通していますが、遅れるケースは十分考えられます。また、もしこの融資が通れば次回以降同じ枠内で再融資の余地が生まれるので、ウィルスの影響が長引いた場合にも対応できる可能性があります。

今月末の固定費支払いを凌ぐことが出来れば、5月以降は先の融資2件、持続化給付金、雇用調整助成金などで多少なり資金繰りの見通しが立ってくることを切に望みます。

最も言説の通り、返す見込みのないお金を只管借りる状況になってしまいましたが、自社としては総じて意識的に100%そちらへ舵切りをしました。事業で生じる負債はあくまで事業で返済していくしかないと今は思っています。

4/22再々追記 午前中に融資実行

朝一番にではなく、おそらく10時から11時の間に振込があったものと想像されます。

備忘として今回の融資申込から入金までのスケジュールをまとめておきます。

3/30 公庫へ問い合わせ、ウェブサイト内から申込書を印刷し、郵送。

この時点では申込書以外の資料は不要とのことでした。

4/6 公庫より連絡があり、追加資料として直近の試算表をFAXで送信

4/9 申請満額が融資決定の連絡

4/10 借入証書が郵送される、署名捺印して返送

4/11 書類の到着は確認されましたが、実際に受理扱いされるのは翌月曜の13日でした。

4/22 融資実行

大まかですが以上のような流れでした。

4月上旬は最近ほど公庫が込み合っていなかったのかもしれませんが、借入証書返送後7営業日で実行されたかたちです。

多忙極める中無事融資まで対応くださった方々には頭が上がりません。本当に深謝です。

2. 特別利子補給

上記融資では一律金利が適用され、融資後3年間は0.9%金利が下がります。加えて、売上高の減少条件を満たす会社に対しては特別利子補給制度も適用されます。条件は以下。

・個人事業主:要件なし

・小規模事業者 法人:売上高15%減少

・中小企業者:売上高20%減少

公庫で借り入れる場合、補給上限は2通りで、1億円→中小事業、3,000万円→国民事業 となっています。

特別融資を受けるほど売上高が減少しているのであれば、おのずとこちらの利子補給対象にも入ってくるのではないでしょうか。

申請方法などは4月8日現在まだ詳細は決定していないようです。

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